わたしを離さないで
臓器移植のためのクローンが存在する社会を極めてリアルに書いた作品。更に最終的には提供者により良い暮らしを運動が敗北するという(主人公達が知らぬところで)
いいですね。センスオブワンダーを感じるぜ。いい感じの読後虚無感。
先生側の視点に立つと牛の皿にそこはかとなく似てる。
臓器移植の提供者というのはあらすじにも書いてあるし、そんなに驚愕の事実でもないけれど、マダムの謎が肩透かしだったのがカタストロフィ。エミル先生は傲慢にも感じる。
ただやっぱそれ以外が冗長に感じるな。春樹ファンみたいにそれがいい人もいるのだろうけれど。